さいたま文学館では平成9年の開館以来、収蔵資料の充実に努めてきました。その結果、平成9年度末には3万2千点ほどであった収蔵資料も令和5年度には19万点を超えるまでに増加しました。
収蔵品展は、こうした資料収集の成果を紹介するために開催しているものですが、今年は当館の収蔵資料の約半数を占める雑誌にスポットを当て、明治時代の文芸雑誌をテーマとして取り上げました。明治時代は、文明開化の名の下に西洋から流入した新しい文学の様式を吸収し、この国に根付かせようとした試行錯誤の時代でもありました。今回の収蔵品展では、そうした明治の文豪たちの活躍を支えた、さまざまな文芸雑誌を紹介します。また、併せて関連する文豪たちの書も展示しました。