雲平線(うんぴょうせん)とは、宮沢賢治が『春と修羅』で用いた造語で、天と雲との境界を指しています。
本企画展では、標高8000メートル以上の全14座に登頂を果たしたばかりの写真家・石川直樹氏が山頂付近で撮影した写真や、頂上に向かった日の日記、そして、ヒマラヤの高峰に初登頂した世界の登山家たちの著作や手記などを紹介しながら、垂直の旅の末に行き着いた水平線ならぬ雲平線が広がる超高所に思いを馳せるような展示をしました。